プラナロム社と健草医学舎の検査項目比較

検査項目 プラナロム社 健草医学舎
(1)芳香成分
(2)比重
(3)屈折率
(4)施光度
(5)酸価
(6)ケン化価
(7)残留農薬 ○(29種)

健草医学舎では輸入ロットすべてにおいて上記項目を検査します。

同じ項目(1)~(4)の再検査をすることで、より確かなデータや安全性を得ることができます。
追加で行っている検査項目(5)~(7)により、輸出元では行き届かないことまで調べ、より安全なものを見極めることができます。これは、健草医学舎が自主基準に基づいて独自で行っているものです。
もちろん輸出元はとても素晴らしい企業ですから信頼を持って輸入をしています。ただし、輸入元の企業責任において、当然行わなければならない検査であり安全確認だと考えています。

用語解説

(2)比重

異物の混入がなく、純度の高いものであることを検査する。

「比重」とは、同温度、同圧力で、調べる物質の容量の質量と同じ容量の水の質量が比較されたものを言います。
比重
の値から大きく外れた数値が出た場合に、そのラベンダーは「純度が低く、異物が混入している」と判断できます。

(3)屈折率

異物の混入がなく、純度の高いものであることを検査する。

同温度、同気圧で、光は密度が異なるところ(例えば、気体、液体、固体など密度が異なるところ)を通過する時に、光の進行方向が変わります。これを数値で表したものを「屈折率」と言います。
例えば、ガラスのコップに水と棒を入れた時、水に入れた棒が屈折して見えるのを不思議に思った記憶はありませんか?それは、密度が異なるところを(空気から水へと)光が進み、光の方向が変わったことで棒が曲がって見えたのです。
屈折
この「屈折率」の数値は、植物により異なります。正常なイランイランならおおよそ1.495~1.509の間の値を示しますが、この値から大きく外れた数値が出た場合に、そのイランイランは「純度が低く、異物が混入している」と判断できます。

(4)旋光度

異物の混入がなく、純度の高いものであることを検査する。

自然界に存在する有機物は、いろいろな立体構造を持って原子が結合しています。
光を物質に通した時、光が振動する変化を計ったものを「旋光度」と言います。

一般的に、光は進行方向に対して垂直なすべての方向に振動をしていますが、原子の立体構造によっては、進行方向に対して直角な単一の平面のみで振動します。その平面が右に回転するものをd-体、左に回転するものをl-体と言います。

この「旋光度」の数値は、植物により異なります。化学合成されたものは、このような光学活性はなく右にも左にも回転することなく、旋光計では0の値になります。正常なイランイランならおおよそ-60°~-20°の間の値を示しますが、この値から大きく外れた場合は「純度が低く、異物が混入している」と判断できます。

(6)ケン化価

ケン化価とは、鹸化と書き、石鹸化のようなことを言います。
ケン化価の数値は、「精油1gを完全にケン化(石鹸化)するために必要な水酸化カリウム(KOH)のmg数」で表します。

この「ケン化価」の数値は、植物により異なります。正常なイランイランならおおよそ67~100の間の値を示しますが、この値から大きく外れた場合には「異物が混入している」と判断できます。

PL法(製造物責任法)について

日本の法律では、輸入業者は製造業者とイコールと見なし、輸入する品物の安全性の確認を義務付けていますので、責任を持って安全確認を行わなければならないのです。万一、その商品の直接の原因によりトラブルが発生した場合には、PL法の適用となり消費者への損害賠償責任が生じます。正規輸入代理店としての当然の責任です。
しかし、直接購入や海外の代理店からの購入品は、日本の法律のもとに何の保証も安全性も確認されていません。

このように、一つの商品を安心して効果的にご使用いただくために、輸出元(プラナロム社)と輸入元(健草医学舎)が補完関係を保ち、相互に協力をしています。もし、どちらか一方が欠けてしまうと、この信頼を得ることはできません。両社がお互いの責任を果たし、協力することで信頼のある商品をお届けしています。